認知症になる原因は様々ありますが
うつ病と認知症には因果関係があると云われています
うつ病になったことがある人はそうでない人と比べて
認知症を発症しやすいそうです
割合的には2倍!
抑うつ症状によって認知機能の低下に繋がる
複数のチャンネルが有ると仮説が立てられているのですが
どうゆう事なんでしょうか
うつ病になると
HPA 内分泌系(hypothalamic-pituitary-adrenal axis,視床下部―下垂体―副腎皮質)の
機能が亢進します
ストレスに対する身体の反応です
機能が亢進します
ストレスに対する身体の反応です
すると、グルココルチコイドという物質が増加します
グルココルチコイドは副腎皮質から出てくる物質で
糖代謝や抗炎症作用などを発揮してくれます
このグルココルチコイドは中枢神経を介して血液に作用するのですが
ストレスが過度になるとこのグルココルチコイドが多く出てしまうのです
HPA 内分泌系(~副腎皮質)の機能が亢進しているからですね
そしてグルココルチコイドは海馬の神経細胞を破壊して萎縮させてしまいます
そこから、脳機能や認知機能の残存機能が低下
アルツハイマー病に・・・
という機序が考えられているようです
過剰ストレス
↓
うつ病
↓
HPA内分泌機能亢進
↓
グルココルチコイド過分泌
↓
海馬萎縮
↓
認知症
先天的に海馬が小さい人はうつ病になりやすいと云われています
幼少期の心的外傷により海馬が萎縮することもあるようです
もちろん
うつ病に起因する認知症の発症の機序は
これだけではありません
脳血管障害型にの認知症にも
うつ病は大きなファクターとなります
そういえば
うつ病の治療に使う高周波治療器が
認知症にも効果があるといって使われているようですねー
頭に電極を繋げて
前頭背外側に超音波を飛ばすようです
ちょっと継続して受けるには
高額なようですが
そんな治療が進めば
うつ病と認知症を一網打尽出来るかも知れませんね~